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輸出実務の流れを解説 国内取引との違いとは

輸出は国外において利益の追求が目的です。自国の経済を豊かにしてくれます。

国内取引と海外取引の違い、そして海外取引のポイントは輸出する商品が取引相手の手元に届くタイミングと取引相手の代金を支払うタイミングにタイムラグがあることです。

輸出は国を超えた、世界を舞台に取引が行われます。国によって異なる言語や文化、商習慣を理解することは商取引のうえでとても重要です。
異国間同士で繰り広げる商取引は商習慣の違いによって困難にぶつかることもあるでしょう。世界に視野を広げ、自国の経済発展を担っているのが輸出業務です。

この記事では、国際的な商世界で活躍する貿易業の輸出実務の内容に焦点を当てます。身近な国内取引と比較し、より分かりやすく解説します。

輸出実務とは

国の生産品を国外に向け利益を図るのが輸出です。輸出品は物だけではなくエネルギーや知的財産、貴重な動物など様々です。

商先は世界です。国が違えば法律も異なります。国際貿易を取り締まっているのが世界貿易機関WTOです。164もの国が加盟し基本協定を結び安全な貿易を可能にします。

輸出実務をする上で大事なことは取引相手の商習慣を正しく理解し、取引相手国の法律を学習し、精通している必要があります。自国の商習慣はあたりまえではありません。お互いの習慣が違うがゆえに想像すら出来ないこともあるでしょう。差異を乗り越え理解することで、取引が成立するのです。

輸出実務の内容

それでは具体的に輸出実務はどのように進めていくのでしょうか。国内取引に比べその内容は多岐に渡り複雑に感じることもあるかもしれません。

注意が必要なのは、書類や梱包の不備です。小さなミスが大きな損失になることもあるのが国際輸貿易なのです。そういったプレッシャーもあるのが輸出実務です。

輸出実務内容は、大きく分けて商品が自国を出発するまでの実務と、輸送会社へ手配する実務、取引相手の国へ入国するまでの実務があります。

自国を出発するまでの実務は、危険なものを相手国に輸出していないか、審査を受けます。輸出内容提示する内容書類をもって関税局へ。輸送するために必要な梱包された商品を事前に申告する必要があります。具体例は輸出申告・総重量申告・貨物輸出申告です。輸出に必要なことは、取引相手の商習慣を学び、尊重し、差異を対処することです。

そのためには国ごとの法規制を正しく理解する必要があります。国際輸送に関わる基本的な知識はもちろん、信頼できる相手とスムーズに取引をするために法規制の理解は欠かせません。商習慣の相違によって大赤字を生んでしまった!とならないために、多くの専門的な知識が必要です。

輸出実務の流れ

輸出実務を進めていく流れを紹介します。主な実務内容を挙げると下記のようになります。

  • 取引契約
  • 輸送を依頼する貨物輸送の手配
  • 輸出申告に必要な書類の作成
  • 船積み書類の確認、送付
  • 代金回収

売れば売った分代金を回収します。直接の取引ではないのでどの様に回収するのでしょうか。

商習慣が全く違う取引相手だと、輸出し到着荷物は届いたのに代金を支払わないという場合もあります。信頼性の高さが大変重要になってきます。未回収を回避するために、銀行保証(L/C)や事前入金制度を利用するのがよいでしょう。

税関でSTOPに注意

注意しなければならないのは取引相手国の税関です。

国の法規制に違反や書類不備で確認できない場合、「相手国での輸入許可がおりません」となると運んだ輸出品はその場で待機です。

書類を揃えなおす間、待機している場所の延長料(デマレージ)を払わなければならず、取引相手との契約納期も遅れ信頼性にも繋がってしまい、コストが掛かってしまいます。

税関でチェックする主な内容は下記の通りです。

  • 危険品
  • 環境問題
  • 国内産業保護

税関で止められてしまうのは、輸出先の法規制に違反するからです。

そのため、細かく取引相手の法規制を学ぶ必要があります。これらの内容は世界条約を基本に、各国において細かく異なります。

輸出する先の国の法規制についての知識が無ければ、税関で違法すると止められ、その時点で契約取り消しとなってしまうことも。

国際取引である輸出業務の際は十分に注意が必要です。

為替リスク

ここで、国際商取引に大きく影響を与える為替について触れておきましょう。

為替変動は日々起きています。大きく変動したら、どうなるのか。大幅な変動は輸送運賃の値上げになります。輸出実務は為替変動のチェックも重要といえます。輸出を手掛ける商社にとって大きく響きます。

トラブル

海外との取引は、様々なトラブルがつきものです。

相手は商取引の習慣や文化が異なるためこの違いを知り、知識をもって回避する以外にありません。日本国内の取引と大きく違うのは、国ごとに異なる商習慣です。

相手の商習慣を知らず、慎重に対策もせず安易な取引の結果、思わぬトラブル損失が大にしてあるということです。

トラブルは、輸出した商品が手元に届いたにも関わらず取引相手が代金を支払わないケースです。代金未回収による損失になってしまいます。

国内取引との違い

輸出業務と国内取引の大きな違いは、言語や商習慣、国ごとにの法規制です。違いを原因に起こるトラブルは少なくなりません。

またグローバルワークであるからこそ、国際情勢に影響を受けやすく、為替変動に意識をする必要もあります。国内取引では順調に進むことも国際取引では困難なるのです。

国ごとに違う法規制や商習慣

取引相手国により言語や商習慣、法規制、通貨は違います。特に商習慣の違いは日本人である私たちには想像も出来ないようなことが起こります。相手にとっても日本の商習慣に驚くこともあるでしょう。

商習慣を知らなかったでは済まされないのが利益を追求する貿易の世界です。取引相手の商習慣をしっかりと学び知識として蓄えておくべきです。騙されて大赤字になってしまっては取り返しの付かないことになる可能性もあります。

国内取引の必要書類との違い

必要書類の違いについて確認しましょう。輸出の必要書類は先にも述べたように

  • インボイス 請求書、輸出する荷物の重量・総量・容積などを明記した書類になります。
  • パッキングリスト 商品の包装です。法規制に問題ない物でなければなりません。
  • 原産地証明書 どこで採れたものか、生産したものかを明示する必要があります。

まずこれらが税関で差し止められない、取引国の法規制に則している必要があります。

書類作成にも注意が必要で、各国の要請に合ったフォーマットで作成しなければならないのです。

国内取引とは違い、必要書類作成も多様でそれぞれの専門的な知識と作業を要します。せっかく輸送したのに、書類不備を理由に税関で止められるということもあるのです。

そうなった場合、検査や保管料、書類の内容確認など労力や時間とコストの面でも大幅な損失の原因になってしまします。

まとめ

生産者の価値をより豊かにしているのが輸出です。

輸出業務は国内に限った取引とは違い、取引相手の商習慣や国ごとに異なる法規制に精通している必要があります。

知っているか知らないかで、大きな利益にもなりますが、反対に損失にもなり得るのです。

利益を追求し損失を抑えることは輸出実務にとって大変重要でしょう。

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