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タイへ輸出するための注意点や知っておきたい3つのポイントを解説

これからタイへ輸出する商品、どんな輸送手段があるのでしょうか。

また必要な手続きはどんなことでしょう。そのような疑問や悩みにお答えします。

タイ向けの輸送手段

海外までの輸送手段を選ぶ

日本から海外へ小包を発送する方法は、大きく下記のような方法があります。

  • 郵便局から国際小包で送る。
  • Door to Doorサービス(国際宅急便)を利用する。
  • フォワーダーに依頼する。

郵便局から国際小包で送る。

メリットは何といっても、手軽で安いところですね。送りたいものを段ボールに詰めて、日本郵便へ。送り先、送り主なども先に送り状をもらって記入しておけば、自宅で準備出来ます。

また日本中どこでもあるので、気軽に相談する事ができます。送り方には、船便、SAL便、航空便、EMS(国際スピード郵便)があります。

郵便局HP「料金・日数を調べる」料金・日数を調べる | 国際郵便 | 日本郵便株式会社 (japanpost.jp)

*荷物を発送した後は必ず送り状(控え)を保管しておきましょう。日本郵便のWebから追跡が可能です。中継点での進捗が示されます。

Door to Door(国際宅急便)サービスを利用する。

Door to Doorサービスとは、国際版 宅配便のようなイメージです。DHLやFedEx, UPSといった輸送会社のかたに自宅まで集荷しに来てもらえます。事前に送り主の登録が必要なので、集荷前に早めに登録を済ませておきましょう。(着払いもできますが、送り先の方の顧客番号が必要になり、確認が取れてからの手配になるので、着払いを予定している場合は荷受人に事前に聞いておきましょう。)

フォワーダーに依頼

フォワーダーとは、国際利用運送事業者のことで、お客様からの貨物をお預かりし、他の業者の運送手段(船舶・航空・鉄道・トラックなど)を利用し、貨物輸送を行う事業者のことです。ちょっと大きな荷物になってしまった場合で費用も抑えたい時は、国際貨物輸送のプロ(フォワーダー)に尋ねると貨物の引取の調整や輸出申告、タイでの輸入通関の疑問点など、大きな力になってくれます。貨物の大きさによって掛かる費用が違いますので、高くても早い方がいいのか、時間はかかっても安い方がいいか、航空便と船便、どちらも手配可能なフォワーダーがいいでしょう。

2021年現在、航空便のスペース、また船便のコンテナやスペースが不足しているため、ブッキングが取りにくくなっています。貨物が出来上がっていても、スペースが取れない場合は出荷できないので、早めにフォワーダーに問合せしましょう。

輸出可能か確認

貨物の準備とともに、商品がタイで輸入できるものか確認しましょう。日本で確認することもできますが、タイの荷受人(バイヤー)に確認したほうが確実です。(建値(インコターム)と輸入できるかどうか、聞いてみるとよいでしょう。)

書類を準備

海外へ荷物を送る時、荷物に貼り付ける送り状だけでは送ってもらえません。
インボイスと呼ばれる商品内容と代金、数量を記載した書類が必要になりますので、ご自宅で準備して持参しましょう。
(フォーマットはEMSのWebからダウンロードできます。)

インボイスに記載する内容

  • 差出人名、住所、電話番号
  • 受取人名、住所、電話番号またはメールアドレス
  • 内容品名、個数、代金
  • 総重量、大きさ

書類を準備する際の注意点

先方へのプレゼントだからといって、商品代金を0円と記入はできません。
たとえ家にあったものを送るとしても、0円ではなく市場価格で適正な値段を記載してくださいね。

タイの輸入規制

タイでは、下記の商品は輸入禁制品や輸入ライセンスが必要なものがあります。

必ずバイヤーや通関業者、フォワーダーにきいてタイで輸入できるものかどうか確認してから送るようにしましょう。

タイで輸入禁制品に指定されているものは下記の通りです。

  • タイ到着後、75日以内に輸入許可がおりない危険物貨物
  • 特定の種類の犬(ロットワイヤー、ピットブル)など
    参考:PowerPoint Presentation (y-logi.com)

タイで輸入ライセンスが必要となる品物は下記の通りです。

物品 ライセンス
食品 輸入ライセンスの取得、及び保健局からの輸入許可証明書が必要。
タバコ製品 輸入ライセンスが必要。
医薬品、化学薬品 輸入ライセンスが必要。
ワクチン 輸入ライセンスの取得、また食品医薬品局からの輸入許可証明書が必要。
動物 輸出前に、受取人の輸入許可手続きが必要。特に、繁殖目的で動物を輸入する場合、衛生証明書と狂犬病予防接種証明書が必要。
植物 衛生証明書が必要。輸入禁止対象の植物が多数あるので、事前の調査が必須。(輸入禁止対象植物の例:びわ、マンゴー、ニガウリ等)
放射性物質 タイ原子力庁から発行された輸入許可証明書が必要。
武器、砲弾、爆発物 警察省へ事前の輸入許可が必要。個数や目的等を記載した書類、特殊梱包が必要。
貴金属や宝石 輸入ライセンス取得、及びタイ銀行発行の換金許可証明書が必要。

商品がタイの輸入規則にそぐわない場合は、滅却処理(破壊して廃棄する方法)、または積戻し(シップバック)になりますので、タイ側で輸入もできず費用だけがかさみます。まずはバイヤーに確認するか、書類を送って通関業者に確認してもらいましょう。

小包で送る場合は、シングルカートンではなくダブルカートンを使用し、中身をしっかり詰めたらテープで封をしましょう。積替え地や到着地での商品の抜き取りを防ぐため、可能であれば、テープは珍しい色の物を使用したり、破れにくいものを使うといいでしょう。また、ラップでしっかり巻いておくるのも手です。
海外では思いのほか、手荒い扱いを受けるのでカートンの中にも緩衝材を入れるなど、念には念をいれてダメージを最小に防ぐ工夫が必要です。
海上便を使って輸送する場合は潮の影響もある場合があり、航空便でも雨で水濡れの危険性は少なからずありますのでビニールに包んでからカートンに詰めるのもいいかもしれません。その上でラップもできたら安心です。

準備ができたら、EMSの場合は日本郵便へ、Door to Doorサービスを利用する場合は集荷をお願いするか営業所へ持ち込みします。フォワーダーに依頼している場合は、集荷に来てもらうのか、指定された倉庫まで運ぶなど指示に従いましょう。

無事に預けることができたら、送り状番号を先方にお伝えしておくとよいでしょう。送り状番号をWebで追跡していくと、送った貨物が今どこにあって、どのような手続きをされているかが分かります。

追跡サービスを行っている会社もありますが基本的に現地の代理店と直にメールのやり取りをしているので、貨物情報を聞けば調べて教えてくれますが、大手になるとカスタマーサービスと輸出業務、営業が分かれていたりして、時間が掛かることがあります。

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