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加工工程基準(SPルール)とは?

SP (Substantial Transfomation)ルールは、製品の現地を決定するために使用される貿易における基準の一つです。

このルールは製品が十分に加工されている場合に、その製品の原地として加工地が認識されるというものです。

協定で定められた加工をしたものを原産と判断するもので、品目ごとに具体的な細かい加工方法が協定でしっかりと定められており、その定められた工程に沿った加工がされているかどうかを確認します。

国際貿易において貨物の輸送や配送に関する原則や規則を定めたものがCTCルールです。

一方、このSPルール(Special Processes)は、輸送において、貨物の加工工程に関する基準を定めたものです。ここでは加工工程基準(SPルール)について詳しく解説していきます。

加工工程基準(SPルール)とは

原産地規則の一つでもある、加工工程基準は特定の加工工程が非原産材料を用いて行われた場合に、原産地資格を加工物に対して付与するもので、別名でSpecific Processes rule (SPルール)ともいわれます。

では、SPルールとは一体どんなものなのでしょうか?

SPルール

加工工程基準は、協定で定めている加工をしたものを原産国品とするルールです。加工方法を具体的に指定するのはおよそ10,000品目ある中で化学系製品、繊維系製品にのみ適用される特殊なルールです。その他の分野を適用対象にしていないのがSPルールの特徴です。

科学製品や繊維の加工工程の一部がこの基準に該当するのですが、付加価値基準や関税分類番号変更基準に比べると、使用できる品目が限定されるので分野を選ぶルールといえます。

加工工程基準の定義

関税分類番号変更基準と同じく、協定に関係のない国で製造された「非原料」扱いとなる部品や原材料を使用して何かを製造したり利用したりする時、特定の加工工程を経た場合に、製造した国の原産品と認められるというものです。

SPルールの目的

国際輸送において貨物を保証することを目的としており、貨物の質や安全性などに関する規制を定めています。繊維の場合など、加工してもHSコードが変わりにくく、HSコードそのものが変わることを求められるCTC基準(原産地規則)は適用しづらく、加工工程そのものの有無で判定されるSPルールの方が使い勝手は良い場合があります。

SPルールの適用範囲

化学系製品・繊維系製品のみが適用になります。
どんなものに適用されるかというと、例えば「繊維」ならば、浸染、漂白、製織、染色、難燃加工、撥水加工などがあげられます。しかし、科学系の製品や繊維などの一部は協定国で実際に加工をおこなっていたとしても、付加価値基準や関税分類番号変更基準がうまく適用されない場合があります。

SPルールに基づく加工

設備や技術を要する、特定の加工を施す場合には手間がかかります。
その前提のもと、製造工程を経たものについては一定の付加価値が上乗せされなくても、外国産原材料の関税分類番号が変更されていなくても使用ができる原産品判定ルールがあります。

SPルールによる現地の変更

協定を結んでいない第三国で生産された原料を持ち込み作り、その原料を使用し加工した場合は関税分類番号が変更されればよいのですが、化学系の処理がされたものや繊維加工品の中には、加工の大半を自国で行ったにも関わらずHPコードが変わらないこともあります。また、外国産の原材料を多く使用した場合適用が難しのは、付加価値基準では、関税分類番号が変わるかどうかはあまり問題とされず、自国で上乗せされる利益や加工賃などのコスト面や自国原産材料の金額的比率のほうに重点をおかれるため、外国産の原材料が多いと適用は難しくなります。

繊維製品の主な加工工程

 

  1. 原料の繊維の準備
  2. 原料から糸をつぐむ
  3. 糸から生地を生産する
  4. 生地を衣類製品に加工する

この工程の中に浸染やなせん加工があります。SPルールではこれらの加工を協定国内においてどの時点から行う必要が生じるかを規定します。製品によってはこのSPルールと合わせて関税分類変更基準CTCルールを適用している場合もあります。

化学製品の主な加工工程

科学原料品を輸入し、域内で化学変化させて生産された産品を化学品と呼びます。具体的な化学変化を細部にまでわたり、非常に細かい指定が品目ごとになされています。

  1. 化学反応 新たな構造を有する分子を生じる化学反応
  2. 精製 精製工程において実存する不純物の含有量が80%以上除去されていること

上記をはじめとした、約9の具体的な工程を基準とともに列挙されていますので、該当品を輸出しようとする場合、加工工程が適切に行われているかを書面で証明するために、しっかり確認することが重要となります。

 

 

8.SPルールの他の貿易規制との関係

 

加工工程基準(SPルール)は、原産地規則や非関税障壁措置(技術障壁)などの貿易規制と密接に関連しています。原産地規制により、製品の原産地を決定するためには、製品がどのように加工されたかに関する情報が必要です。加工工程基準は、製品が原産地基準を満たすかどうかを判断するために必要な情報を提供します。一方、非関税障壁措置は、製品の品質や安全性などに関する規制であり、SPルールが満たされなければ、輸入禁止や輸入制限の措置がとられる場合があります。従って加工工程基準は、貿易における様々な規制に適合するために非常に重要な役割を果たします。

まとめ

長引くウクライナ戦争の影響もあり、貿易業界も依然として厳しい状態に置かれています。加工工程基準SPルールは、輸出品が加工されて製品として再輸出される場合に、原産地の国の法律に従って加工が行われたことを証明するルールです。

SPルールは、輸出国と輸入国の両方で重要な規制基準であり、国際貿易において製品の信頼性や透明性を高めるために利用されています。

国ごとに異なる要件をしっかりと認識し、適切な手続きと文書の提出を遂行しましょう。

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