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【国際輸送の要】意外と知らない!~コンテナ輸送の歴史に迫る~

現在となっては日常となったコンテナの国際輸送。

 

以前、コンテナ不足に関してブログに書かせていただきましたので、今回はコンテナ輸送の歴史に迫っていきたいと思います。

 

 

皆さんは、コンテナが国際輸送に使用される前の事をご存じでしょうか?

 

コンテナが国際輸送に使用される以前は、貨物は船にバラ積みの状態で輸送されており、一部はクレーンを使用して荷役作業を行っておりましたが、基本的には陸仲仕や沖仲仕と呼ばれる港湾労働者の人手に頼って荷役作業を行っていました。

 

現在のように貨物がデータで管理されていたわけでもなく、梱包も今より簡易で、荷下ろしの作業はとても大変な作業でした。

 

貨物船の荷物の積み下ろしは数日がかりで行われ、その間、多数の貨物船が順番待ちをしている状態でした。

また、荷役作業に時間がかかるため、納期が一定化されず、貨物輸送中の盗難やダメージも多く見られました。

 

 

海上輸送に革命をもたらしたマルコム・マクリーン

 

 

1956年4月26日、海上コンテナ輸送はアメリカ合衆国のニューアーク港より、一隻の船が初めて58個のコンテナを積み込み、ヒューストンに向け出航しました。

 

この海上コンテナ輸送の際に使用されたコンテナ船の生みの親が、マルコム・マクリーンです。

 

1935年、22歳でトラック2台とトレーラ1台、運転手9人を雇う運送会社を始めたマルコム・マクリーンは、コスト削減と交通渋滞回避のため、運賃の安い沿岸航路に目を付け、海上輸送に興味を持ちます。

その後、運送会社で使用していたトラックの荷物の荷下ろしや積込の作業の効率化と安全性を高めるため、貨物を乗せたコンテナを船の甲板上に積載するというアイデアに至ります。そこで生まれたのが第一号のコンテナ船Ideal Xです。

 

また、コンテナ船の発明にとどまらず、船に搭載したクレーンで、コンテナの積み下ろしを行うというアイデアを形にします。

コンテナの上面の四隅に金具を取り付け、船のクレーンに取り付けた吊り上げ装置で金具をロックし、コンテナを吊り上げられるようにしました。

さらにLOLO方式(Lift-On-Lift-Off)と呼ばれる、コンテナを保管する船倉内にレールを作り、そのレールに沿ってコンテナを格納できる方法も編み出したのです。

 

 

マルコム・マクリーンの様々な発明により、荷役作業の機械化が可能になり、コンテナ輸送の登場から3ヵ月後、荷役コストは約40分の1にまで激減したと言われ、今に至る世界の物流業界における仕組みづくりを実現させました。

 

その後、彼は国際的な海陸一貫輸送を目指し、「シーランド」と名付けた会社を世界展開し、海上コンテナ輸送の世界標準化に大きく貢献しました。

 

 

コンテナとともに発展した海運業

 

1956年にスタートしたコンテナ輸送は【20世紀最大の発明のひとつ】と言われていますが、

一人の陸運業者のアイデアから始まった、驚きの発明でした。

今では何億ものコンテナが世界の海を行き交い、国際輸送の大きな支えとなっております。

 

この発明のおかげで、コンテナ1つ1つがシステムで管理され、効率的な輸送ルートで、私たちの手元に商品が届くことが日常となりました。

 

 

急速な発展とともに、海運業は大きな発展を遂げましたが、コンテナ船の環境汚染や、大量に放置された中古コンテナなど、新たな問題が発生しました。

 

 

環境汚染の問題は、各船社が、環境負荷低減技術を採用したり、減速航海を実施し、一丸となって、地球環境を守るために工夫し、環境問題に取り組んでおります。

 

 

また、コンテナは現在様々な用途で利用されており、お洒落な店舗や物置、コンテナハウス、または光と水でコンテナの中で屋内栽培をする移動型農園等、様々な利用方法で活用されています。

コロナウイルス禍では、クルーズ船内でのコロナウイルス感染を防ぐため、車輪のついたシャーシ上にコンテナを配置したレスキューホテルを使用し、活躍していました。

 

 

コンテナの種類とサイズ

 

進化し続ける海上輸送に必要不可欠なコンテナには、様々な種類やサイズがあります。

下記はよく使用される一般的なコンテナです。

 

種類 用途
ドライコンテナ 一般的な海上コンテナ
リーファーコンテナ 冷蔵、冷凍などの温度管理が可能で

食品の輸送などに使用される

オープントップコンテナ コンテナ上部を取り外して、上からの荷役が可能なため、高さのある貨物に使用
フラットラックコンテナ 床面だけのコンテナで、コンテナ上部や側面からの荷役が可能

 

 

また、コンテナのサイズは20フィートと40フィートが一般的で、寸法はコンテナによって違いますが、一般的なドライコンテナのサイズは下記になります。

 

コンテナサイズ 20フィート 40フィート 40フィートHigh Cube
長さ(内寸) 5,898mm 12,032mm 12,032mm
幅(内寸) 2,350mm 2,350mm 2,350mm
高さ(内寸) 2,390mm 2,390mm 2,695mm
内容量 33.1cbm 67.6cbm 76.2cbm
最大積荷重量 28,280kg 26,740kg 26,650kg

 

 

リーファーコンテナのサイズは断熱材などが取り付けられているため、内容量が少し小さくなります。

 

コンテナサイズ 20フィート 40フィートHigh Cube
長さ(内寸) 5,456mm 11,590mm
幅(内寸) 2,288mm 2,284mm
高さ(内寸) 2,263mm 2,544mm
内容量 28.2cbm 67.5cbm
最大積荷重量 27.570kg 29,480kg

 

 

このように、様々な貨物サイズや商品の種類に応じて、コンテナも様々な進化をしてきました。

 

  1. S.Japan Corporationでは、お客様のご希望にお応えできるよう、様々な商品の輸出入に取り組んでおります。

 

貨物のご出荷または輸入のご予定がございましたら、一度ご相談ください。

誠心誠意ご対応させていただきます。

 

 

最後に

 

 

海上コンテナの歴史をたどる中で、マルコム・マクリーンのように、新しい時代を作り上げる斬新な発想と、そのアイデアを形にする行動力には、とても感銘を受けました。

 

もし、海上コンテナ輸送が無かったら、今手元にある海外製品とは出会っていなかったかもしれませんし、今も荷役は手作業だったかもしれません。

 

そう思うと、身の回りのものも、普段より大切にしたくなりませんか?

 

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OTSグループは世界12か国に現地法人を構え、その他にも世界各国に代理店がありその強固な関係とネットワークで現地の最新情報を迅速に伝えし、お客様の大切な貨物をお運び致します。

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参考書籍:

『コンテナ物語-世界を変えたのは「箱」の発明だった-』マルク・レビンソン著 村井章子訳

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