※弊社ではクーリエについて現在ご対応を行っておりません。あらかじめご了承ください。
海外へ書類を送ったり、サンプルを送る際によく利用される「クーリエ Courier」。引取から先方の住所までDoor To Doorで送ってもらえます。また、海外の取引企業から「クーリエで送って!」と注文を受けることもあるかもしれませんね。
クーリエとはどのような流れで、使うことによってどのようなメリットがあるのか、フォワーダーとの使い分けも参考になれば幸いです。
目次
クーリエ(国際宅配便)にはどのような民間配送会社があるのでしょうか。
有名なクーリエ業者には、下記のような民間会社があります。
DHL exporess Ship a parcel, shipping rates, tracking, courier pickup with DHL Express
FedEX 国際宅配便・海外運送はFedEx(フェデックス)| フェデックス 日本
こういった会社は、急ぎの書類発送やサンプルの引取など、時間の期限に注意すればその日のうちに引取に来てくれます。(事前に登録をしておくのが重要です。)インターネットで予約できたり、カスタマーサービスの電話でも受け付けてくれるので、便利で日本の宅配と同じ感覚にとらわれるかもしれません。
しかし、送る商品によっては輸入国側で規制があるものもありますので、必ず事前に確認してから送る準備を始めましょう。
クーリエを使用するメリット
クーリエを使用するメリットは、圧倒的な配送の速さ。そして明確な料金体系ではないでしょうか。なぜそのような速さを実現できるのか、それはこのような理由があるのです。
- ドアツードア
- 自社運航の航空便
上記の2点が理由として挙げられます。自社で管理しているトラックで集荷先まで、または集荷場まで引取に行き、自社で輸出、輸入通関しています。そして、自社運航の飛行機で各国へ飛ばしているので、送り状の番号で一括検索でき、大量の貨物をスピーディーに輸送することが出来るのです。
引取・配送
輸出可否の確認
また、送れる商品がクーリエで送れるものなのか、また輸入国側で輸入できるものなのか、必ず確認しましょう。生鮮食品や健康食品、酒類などの食品や動物や植物の一部も送ることができません。刃物や毒物などの危険品、また現金や貴金属、パスポートやたばこなども送れないので注意しましょう。
クーリエ業者のホームページで、目的地までの配達日数や料金も記載されているところもありますので、確認しておくとより安心ですね。
梱包
商品を発送する時は、日本国内で宅配便を送るよりも強固な梱包にしておきましょう。日本にいると分かりにくいかもしれませんが、海外の貨物を扱う担当の方の中には扱いが丁寧でない所も多く存在します。大切な商品が到着した時には壊れていた、なんていうことが無いよう梱包材でしっかり商品を守りましょう。
インボイスの準備
運送状(送り状、Air Waybill)とインボイスを準備します。運送状は各社で記入するフォーマットが違います。各社のHPから、記載必要事項にそれぞれの項目を記載していきましょう。英語で書いてあるので分かりづらいことがあるかもしれませんが、その時は電話で聞きながら進めるとよいでしょう。送るものが書類以外の時は、インボイスを3部準備します。
集荷
集荷は電話、またはWebから指定できます。集荷ドライバーの方を待たせないよう時間には余裕をもって準備しておきましょう。
貨物の追跡
ここからは、貨物がどのような流れで運ばれていくか、また相手にいつ届くかをご紹介します。
各クーリエ業者は、貨物の追跡が簡単にできるようになっています。追跡ページに運送状番号(送り状番号)を入力すれば、今どこでどのような手続きがなされているか、分単位で出てくるとこともあります。(筆者もこのサービスはいつ使っても凄いなと思うところです!)また、この追跡は相手も見られるので、集荷が終わった後は運送状番号を相手と共有しておいた方がいいでしょう。そうすることで双方から貨物の運送状況が確認することが出来るので安心です。
また輸入国側に到着後、輸入通関で商品の詳細などを聞かれることがありますので、その対応のためにも運送状を共有することは有効ですね。
料金やインコターム(建値)は
送料の支払いは元払いか?着払いか?
クーリエはどちらが負担するか自由に選べることが出来ます。また送料だけでなく、輸入したときの関税も負担者を選択できます。
ただし、着払いの場合は、受取人の登録番号も必要になりますので、必ず先に双方がクーリエ企業に登録しておくことが必要になります。発送する前に、受取人と相談しるなどして関税を負担してもらっても構わないかなどの詳細を決めておくとよいでしょう。
また着払いの場合は、受取人からどのクーリエ業者を使うか、また顧客番号も知らされる事が多いと思います。その番号を運送状に記載するのはもちろん、電話でカスタマーサービスでその顧客番号が有効か、また着払いが可能か、先にクーリエ業者に確認してから集荷をお願いするのが良いでしょう。
クーリエとフォワーダーの使い分け
クーリエを使うメリットは、輸送スピードが速く、少量の貨物であれば安いという事が上げられます。また集荷の依頼や引取など手続きが簡単なところが魅力です。
クーリエのデメリットは、輸送できる貨物が限られたり、会社によって輸送できる地域に偏りがあることがあります。また大きな貨物は割高になり、イレギュラーな対応が難しいといったことも起こります。
大きな貨物はフォワーダーのサービスを利用すれば、最も重要な点を考えて輸送してくれます。例えば、輸送価格なのか、スケジュールなのか、貨物の安全性なのか。商品の性質や輸送の緊急性に応じて、船便や航空便、クーリエの中で最適な方法で輸送することが出来ます。また、納期を調整したり、配送先を変更したり、商品によっては特殊な通関をしたりと柔軟に対応してくれます。一律に価格が決まっていないのすが、重量が多いほど単価が下がっていく傾向があるので、大きな貨物や重量貨物を航空輸送する場合はフォワーダーを選ぶといいでしょう。
フォワーダーを利用する際には、通関書類をきちんと準備したり、商品の説明を求められたり、指示を出したりと手間がかかると感じるかもしれません。しかし、サービスのよいフォワーダーを選んでおけば、貨物の大きさや商品、送り先などを加味して最適な輸送手段をアドバイスしてくれますし、貨物保険も付保できます。また発送する商品の内容が変わらなければ、通関の都度、商品詳細を聞かれる事もなくなってきます。輸送アレンジの自由度も高く、世界中どこでも輸送することも可能で、三国間貿易をはじめ、複雑な貿易取引にも対応する事ができます。いわゆる個別対応ができるのがフォワーダーの特徴の1つなのです。
クーリエとフォワーダーのどちらかの会社に依頼するには、主に重量によって使い分けている人が多いようです。書類や軽量物はクーリエが納入までのスピードが速く、ドアツードアで追跡も容易なので使い勝手がいいですね。重量物になるようなら、単価の安いフォワーダーが安心できるようです。
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