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輸出入におけるパッキングリストとは わかりやすく解説

container shipment

 

パッキングリストは、輸出入通関に必要となる重要書類の一つです。

パッキングリストには、輸出者や輸入者の情報、貨物の輸出入スケジュール、貨物の詳細などが記載されています。

今回は、そんなパッキングリストについての役割や記載されている内容などを分かりやすく解説します。

 

輸出入におけるパッキングリストとは

 

パッキングリストとは、冒頭の通り輸出入通関に必要となる書類です。

パッキングリストには貨物の品目・数量・荷姿などが記載されており、基本的にインボイス(送り状)と合わせて作成されます。

たとえば、通関業者(フォワーダー)に通関を依頼する場合にパッキングリストはインボイス(送り状)と合わせて提出を求められます。

なぜなら、貨物を輸出するときに作成する輸出申告書にパッキングリストの情報が必要となるからです。

 

■輸出申告書に必要な項目

・貨物を積み出す港(空港)

・貨物を積載する船の名称

・出港年月日

・貨物の最終仕向け地、国名

・貨物の総個数、外装のマーク及び記号

・コンテナ詰めする場所

・etc、、、

【引用元】

5010 輸出申告書の記載方法について(カスタムスアンサー) : 税関 Japan Customs

 

上記は輸出申告書に必要な項目の一部ですが、「貨物数量」や「外装マーク」などの項目はインボイス(送り状)には記載がないため、パッキングリストが必要となります。

 

このようなことから、パッキングリストは輸出入通関においてインボイス(送り状)とセットで必要になる書類であることが分かります。

ただし、貨物数量が少ない場合はインボイス(送り状)を兼用にしてパッキングリストを作成しないケースもあります。

ちなみに、パッキングリストは「P/L」と略されて表記されることが一般的で、パッキングリストの作成は輸出者が行います。

 

パッキングリストの役割

 

パッキングリストには以下の2つの役割があります。

・通関書類

・貨物をスムーズに取り扱うことができる

 

通関書類

パッキングリストの1つ目の役割は通関書類としての役割です。

通関業者(フォワーダー)や税関職員が輸出入申告書の作成や内容の確認のために使用します。

 

貨物をスムーズに取り扱うことができる

次に、パッキングリストの2つ目の役割ですが輸入者が「貨物をスムーズに取り扱うことができる」役割があります。

パッキングリストは貨物到着前に輸入者へメールなどで送付されるのが一般的で、輸入者はあらかじめ品目・サイズ・荷姿などの貨物詳細を知ることができます。

このようなことから、貨物受け入れの事前準備が可能になり、貨物到着後スムーズな貨物の取り扱いができます。

たとえば、靴や衣服といった輸入貨物の場合、同じ品目でもカラー、サイズなどの違いがあり受け入れ作業が煩雑になることは珍しくありません。

パッキングリストの情報があることで、どのように仕分けして、どこへ格納するかなどを予め想定して滞りなく受け入れ作業を進めることができます。

 

このように、パッキングリストには通関書類、輸入者が貨物をスムーズに取り扱うことができるといった2つの役割があります。

パッキングリストの記載内容

パッキングリストに記載されている内容の一覧は以下の通りです。

■パッキングリストの記載内容

・INVOICE NO(インボイスの番号)

・SHIPPER(輸出者)

・CONSIGNEE(輸入者)

・SHIPPED PER(船名・船番号)

・Voy.No(スケジュール番号)

・FROM(仕出地)

・ETD(出発予定)

・ETA(到着予定)

・TO(仕向地)

・VIA(経由地)

・DESCRIPTION OF GOODS(品目)

・QTY OF PKG(梱包数)

・QUANTITY(梱包内の品目量)

・NET WEIGHT(梱包材を除く品目重量)

・GROSS WEIGHT(梱包材を含む品目重量)

・MEASUREMENT(容積)

・SHIPPINGMARK(荷印)

・REMARKS(特記事項)

 

このように、パッキングリストには輸出入に必要な情報が細かく記載されています。

分かりやすいように以下の3つのカテゴリーに分けてそれぞれ解説します。

 

・輸出者と輸入者の情報

・輸出入スケジュールの情報

・貨物情報

 

輸出者と輸入者の情報

 

パッキングリストには輸出者と輸入者の情報の記載があります。

 

・SHIPPER(輸出者)

・CONSIGNEE(輸入者)

 

輸出者は「SHIPPER」、輸入者は「CONSIGNEE」と表記され記載欄には法人名(会社名)、住所、電話番号が記載されています。

 

輸出入スケジュールの情報

 

パッキングリストの輸出入スケジュール情報には以下の項目が記載されています。

・SHIPPED PER(船名・船番号)

・Voy.No(スケジュール番号)

・FROM(仕出地)

・ETD(出発予定)

・ETA(到着予定)

・TO(仕向地)

・VIA(経由地)

 

これらの情報は、各々の輸出入スケジュール調整に役立てられます。

たとえば、海上コンテナ輸送の場合ですが、輸出者はETD情報に合わせて貨物の梱包やバンニング(コンテナへ貨物を詰める作業のこと。)などを調整して輸出スケジュールを固めていきます。対して輸入者はETA情報を元にドレージや保管倉庫の手配、デバンニング(コンテナ貨物から貨物を取り出す作業のこと。)の手配を進めていきます。

 

貨物情報

 

パッキングリストの貨物情報には以下の項目が記載されています。

・DESCRIPTION OF GOODS(品目)

・QTY OF PKG(梱包数)

・QUANTITY(梱包内の品目量)

・NET WEIGHT(梱包材を除く品目重量)

・GROSS WEIGHT(梱包材を含む品目重量)

・MEASUREMENT(容積)

・SHIPPINGMARK(荷印)

・REMARKS(特記事項)

 

その中でもインボイスには記載が無く、パッキングリストにのみ記載されている項目は以下の通りです。

・NET WEIGHT(梱包材を除く品目重量)

・GROSS WEIGHT(梱包材を含む品目重量)

・MEASUREMENT(容積)

・SHIPPINGMARK(荷印)

 

重量(Net Weight、Gross Weight)は輸送手配などの確認に使われ、容積(MEASUREMENT)は海上運賃の計算をするときの基準や、保税倉庫の保管料、荷役料といった単価基準となります。

 

荷印(SHIPPINGMARK)には品目・重量・ロットナンバー・原産地などが記載されているのが一般的で項目に厳密なルールは特段ありません。

荷印(SHIPPINGMARK)は貨物の積み下ろしや受け渡し時の確認がスムーズに行えることを目的としていて、貨物の見やすい所に貼り付けられます。

ちなみに、荷印(SHIPPINGMARK)はケースマークとも呼ばれます。

 

パッキングリストとインボイスの違い

 

パッキングリストとインボイスのそれぞれの違いは、下記の通りです。

  • パッキングリスト:梱包明細書
  • インボイス:貨物の送り状

 

パッキングリストは前述の通り貨物の品目・重量・数量・荷姿などの梱包詳細が記載されている書類のことで、インボイスは貨物の送り状を指します。ちなみに、パッキングリストとインボイスの記載内容には重複する項目がありますが、インボイスには商品価格の記載があることから送り状以外にも請求書の役割も果たしています。

 

パッキングリストを作成するときの注意点

 

パッキングリストを作成するときの注意点は、パッキングリストとインボイスとの整合性を取ることです。

具体的には、輸出者・輸入者情報はもちろんのこと、品目詳細などに間違いがないかをパッキングリストとインボイスをよく照らし合わせながら作成することです。

 

万が一、間違いがあった場合、輸出申告前であれば修正だけで済みますが、輸出申告後に税関検査などで通関書類と対象貨物の不一致がある場合は密輸を疑われてしまいます。内容によってはペナルティを受けてしまう場合があるので注意が必要です。

 

まとめ

 

今回は、輸出入におけるパッキングリストについて紹介しました。

パッキングリストは輸出入通関に必要となる梱包明細書のことで、基本的にインボイスとセットで作成されます。

パッキングリストの記載内容にはインボイスと重複する項目がありますが、重量、容積、荷印(SHIPPINGMARK)といった情報はパッキングリストにのみ記載されていることが特徴的です。

 

パッキングリストを作成するときは、インボイスと整合性を取り間違いの無いように注意しましょう。

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