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国際輸送におけるドロップシッピングとは 特徴や利用方法を解説

国際輸送におけるドロップシッピングとは、在庫を持たない販売者が、自社で契約を結んでいるメーカーから商品を輸出し、顧客に納品を行うことです。

商品は販売者を介さずに、メーカーから顧客へ直接送られます。

また、ドロップシッピングは、法人同士の三国間貿易だけでなく、個人運営のネットショップ販売においても用いられることが多いです。

今後もドロップシッピング市場の成長は続くことが見込まれています。実際、2021年10月には、米市場調査レポートプロバイダーのレポート・オーシャンが、2027年までの毎年27%以上の成長予測を発表したほどです。

本記事では、ドロップシッピングの仕組みと、メリットとデメリットを解説し、個人でドロップシッピング事業を始める方法についても紹介をしていきます。

ドロップシッピングの仕組みの解説

ドロップシッピングは下記の3者間で行われる貿易取引です。

  1. 商品の在庫を持たない販売者
  2. 商品の在庫を持っているメーカー、卸売業者(輸出者)
  3. 顧客(輸入者)

貿易取引の流れは下記になります。

  1. 販売者がメーカーと売買契約を結ぶ
  2. 販売者が商品のマーケティング、販売を行う
  3. 顧客から販売者へ発注を行う
  4. 顧客が販売者へ代金を支払う
  5. 販売者がメーカーに出荷依頼をする
  6. 販売者がメーカーに代金を支払う
  7. メーカーが商品を顧客へ発送する
  8. 顧客が商品を受け取る

販売者は、メーカー、卸売業者に依頼して製品を顧客に発送し、マージンを乗せた価格を顧客に請求することで利益を上げます。

ドロップシッピングの最大の特徴は、販売者が製造を行わず、在庫も持たないため、販売、マーケティング、顧客対応に専念できることです。

次に、ドロップシッピングのメリット、デメリットを解説していきます。

ドロップシッピングのメリット

ドロップシッピングのメリットは下記の通りです。

販売者が在庫を持たないでよいこと

販売者にとってのメリットは、在庫を持つことでの倉庫スペースの確保や、維持費の支払いをする必要がないことです。

過剰な在庫を抱えることでの損失もなく、仕入れに伴う時間的・金銭的コストも発生しません。また、梱包や発送といった国際輸送の手配もメーカーに任せることができます。

商品にまつわる作業はメーカーに一任して、顧客にはマージンを乗せた金額を請求できるため、効率の良い貿易形態であると言えるでしょう。

販売者が価格を自由に設定できること

メーカーへの支払い価格、商品の需要などの条件に基づいて、販売者が自由に価格を設定できることも大きなメリットです。

販売者がメーカーを選定できること

販売者は、商品の品質、価格、輸送時間などの条件を考慮した上でメーカーを選ぶことができます。

3国間貿易であれば、販売者は消費税を支払わなくてよいこと

国外取引は消費税の対象には該当しません。そのため、海外のメーカーに商品の発送を依頼するドロップシッピングにおいて、販売者はメーカーに対して消費税を支払う必要がありません。

ドロップシッピングのデメリット

反対に、ドロップシッピングには下記のデメリットがあります。

販売者で商品管理ができない

商品の品質管理はメーカーで行うため、信頼できる企業と取引を行うことが重要です。

また、在庫状況をリアルタイムで把握することが難しいため、在庫切れや、再入荷による納期遅れのリスクが存在します。

一方で、ドロップシッピングは自社製品ではなく、他社製品を販売する貿易形態のため、十分な商品知識を得るための努力が求められます。

販売者で物流をコントロールできない

商品の梱包をメーカーに任せることになるため、梱包不良によるダメージのリスクがどれくらいあるかを把握しておくことが必須です。

また、輸送手配もメーカーが行うため、自社で配達管理やトラブル対応を行う場合より時間と労力がかかる場合があります。

販売者で仕入れ価格を調整できない

ドロップシッピングでは販売者が仕入れを行うことはありません。仕入れ値を自社で交渉することができないため、かえってコストがかかってしまう場合があります。

次に、個人でドロップシッピング事業を行う方法について見ていきましょう。

ドロップシッピング事業を個人で行う方法

個人でドロップシッピングを行うためには、まず、メーカー、または卸売業者を見つける必要があり、その方法は2つあります。

メーカーと直接契約を行う

販売したい商品を取り扱っているメーカー、または、卸売業者と契約を結び、自分のネットショップで販売する方法です。

契約相手を自分で選べる自由度の高さがメリットですが、時間と労力がかかること、業者によっては個人事業主とのビジネスに難色を示す場合があるなどのデメリットがあります。

しっかりとしたカスタマーサポート体制を作ること、法的な知識を身につけることも必要です。

また、自分で製作したデザインやイラストを業者に提供して、商品の製造と発送を依頼する方法もあります。

仲介業者を通して契約する

DSP(ドロップシッピング・サービス・プロバイダー)と呼ばれる、既にいくつかのメーカーと契約を結んでいる仲介業者を通して事業を行う方法です。

DSP仲介業者の取扱商品を、DSPが提供しているプラットフォームを通して販売します。顧客からの問い合わせや返品の対応も仲介業者で代行してくれることがメリットになります。

手軽にドロップシッピング事業を始められる反面、取り扱える商品の種類が限られていたり、同じ商品を販売している競合が多いため利益を上げづらいことがデメリットです。

また、仲介業者によっては、利用料を請求される場合があります。

メーカーとの契約を行い、ネットショップを立ち上げましょう。

ネットショップを立ち上げてマーケティングを行う

自分のショップサイトを立ち上げる、または、DSPへの登録と出店を行います。

マーケティングの主な手段はSNS(Twitter、Instagram、YouTubeなど)です。SNSの利用にはコストがかからず、写真や文章を組み合わせて効果的な宣伝を行うことができます。

また、SNSほどの効果は期待できませんが、ブログなどのオウンドメディアやネット広告を使うことも有効です。

自分の商品知識を高めながら、根気よくマーケティングを行うことが必要になります。

まとめ

無在庫でビジネスを行える効率の良さがドロップシッピングの魅力です。

一方で、他社任せにしてしまうことでのデメリットも存在します。

いかにデメリットとなる部分を解消していくかが成功の鍵になると言えるでしょう。

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