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国際輸送で梱包不良によるダメージを防ぐために重要なポイント9選

梱包不良が原因で国際輸送中に貨物のダメージが発生することは多いです。

国際輸送には、国内輸送とは異なる、気温や温度の変化、輸送中の振動、海外で貨物が雑な扱いを受けるなどの要素があります。

国内輸送の感覚で梱包をしてしまうと、貨物のダメージが発生する可能性は高くなるでしょう。

そこで本記事では、国際輸送中のダメージを防ぐための梱包のコツについて解説をしていきます。

国際輸送する商品の特徴を理解する

国際輸送する商品が壊れ物なのか、温度と湿度の変化に弱いか、重量とサイズはどれくらいなのかなどの特徴を理解した上で、適切な輸送方法、梱包方法を決める必要があります。

例えば、湿気による錆の発生リスクがある機械を海上輸送するのであれば、耐湿性の高いバリアメタル素材で機械をくるみます。機械を包む際に乾燥剤を入れ、梱包内の空気を抜くことによって湿気の侵入を防ぐ処置も必要です。

湿気に弱い機械を海上輸送する場合は、木箱や、トライウォールに収納します。海上輸送中にコンテナ内の湿度が非常に高くなる場合や、コンテナの穴から海水が侵入することによる水濡れのリスクがあるためです。

国際輸送をする際にどのようなリスクが想定されるかを確認した上で、最適な梱包方法を選ぶことが重要です。

また、もし梱包業者に梱包を依頼する場合は、商品の特徴が分かるカタログ、説明書、危険物に該当する場合はSDS(製品安全データシート)を予め業者に渡しておきましょう。

高い強度の段ボールを使用する

国際輸送中のダメージを防ぐためには、通常の段ボールではなく、強度の高いダンボールで梱包することが必要です。

段ボールは外側、中芯、内側にある紙で構成されています。中芯にある波状の紙を「フルート」と呼び、フルートの厚みで箱の強度が変わります。

国際輸送に使用する段ボールとしておすすめなのが「Wフルート段ボール」です。Wフルート段ボールは、3mmと5mmのフルートを2層にした8mm厚の箱で、一般の段ボールの中では最も強度があるものです。

Wフルート段ボールは中芯が2層になっているので、通常の中芯が1層しかない段ボールより安全性が高くなっており、国際基準もクリアしています。

Wフルート段ボールは、ホームセンターやネット通販で入手できます。

ダメージによる追加費用に比べれば、頑丈な段ボールを使用する方がコストがかかりません。

参考までに、フルートごとの一般的な厚みは下記になります。

  • Aフルート:5mm厚。普通の段ボールの厚み
  • Eフルート:1.5m厚。ギフト用の箱の厚み
  • Wフルート:8mm厚。国際輸送に使用される頑丈な段ボールの厚み

ダメージを防ぐための段ボールの選び方を解説

段ボールには様々な種類があるため、梱包する貨物の特徴に合った箱を選ぶことが必要です。段ボールの属性と選び方を紹介致します。

箱の内側と外側に使用される紙の材質と強度は段ボールの種類によって異なります。

クラフト紙であれば強度は高く、古紙であれば強度は低いです。

箱の外側と内側に使われている紙のことを「ライナー」と呼びます。

ライナーの強度は、D4〜K7のクラスに分類されているので、箱選びの際の参考にしましょう。国際輸送には強度の高いKクラスの段ボールを使用するのが一般的です。

ライナーの強度の目安についてまとめました。

  • C5以下:男性が親指の爪で箱の表面を押すと貫通する

     注)一般的な段ボールはC5クラス。

  • K5相当:男性が親指の爪で箱の表面を押しても爪がささるのみ
  • K6相当:男性が親指の爪で箱の表面を押しても、ほんの少し爪痕が残るのみ
  • K7相当:箱が硬いため痛くて押せない

また、箱の表面に加工が加えられているものもあります。

  • 撥水(はっすい)加工:水をはじくための加工
  • 耐水加工:撥水効果を強化したもの
  • 防水加工:水をほぼ完全に防ぐ加工。撥水加工よりも水濡れによる劣化のスピードが遅い

国際輸送の際には雨による水濡れや、海上コンテナ内に発生する結露によるダメージにも注意が必要です。必要な強度と耐性を兼ね備えた箱を選びましょう。

梱包する際に隙間ができないようにする

梱包をする際には、箱の中で貨物が動かないようにしっかりと固定することが重要です。少しの隙間がダメージにつながるので注意しましょう。

緩衝材や新聞紙を使って隙間をなくしたり、箱を二重にして、箱の間を緩衝材で補強すると効果的です。

また、瓶詰め商品などのガラス製品を梱包する場合には、破損によってガラスの破片や、瓶詰めの中身が箱内に出てしまうことを防ぐ必要があります。

例えば、ワインボトルを発送する際には、市販のワインボトル専用緩衝材を購入するなど、専門の梱包資材を使った方が安全です。

瓶詰めの商品を発送する際には、ジップロックなどを使って二重梱包をしておいた方がよいでしょう。箱の外側に「Fragile(壊れ物)」であることを示すシールも貼っておくこともおすすめします。

果物や野菜を梱包する際のコツ

果物や野菜を梱包する際には、商品同士が接触することで痛まないようにしましょう。

また、国際輸送の際に、振動や、重い荷物を上に乗せられることによるダメージが発生することもあるため、厳重な梱包が必要です。

商品が痛まないようにするためには、下記のような市販の専用資材を使うことをおすすめします。

  • モールド(りんごなどの果物を個別に収納できる緩衝材)
  • ネット
  • 中仕切
  • フルーツキャップ

野菜や果物を梱包する際には、個別に包装し、緩衝材や新聞紙で隙間をなくすことで、輸送中に箱の中で動かないようにしておきます。

輸入貨物のダメージを防ぐためのポイント解説

梱包不良が原因で輸入貨物にダメージが発生することは多いです。

ダメージ発見後のクレーム対応、再発送などの事後処理は時間とコストがかかるだけでなく、ストレスも大きいです。

ダメージを未然に防ぐための対策を予め立てておいた方がよいでしょう。

ここでは、ダメージ対策のために、売買契約に梱包条件を含める、外部検査機関を利用する、質の高い梱包資材の使う、ダメージ原因の特定することについて解説します。

売買契約に梱包条件を含める

梱包不良による輸入貨物へのダメージを防ぐためには、どのような梱包を行うかを輸出者との売買契約事項に予め含めておくとよいでしょう。

梱包に使用する段ボールのサイズ、強度、材質、表面加工、1箱に梱包できる商品の数についての取り決めをしておくことで、不適切な梱包資材を使われるリスクを無くすことができます。

外部の会社に梱包状態のチェックを依頼する

「コンテナローディングインスペクション」と呼ばれる、輸出者が契約書の内容通りに梱包と積み込みを行なっているかをチェックするサービスがあります。

輸出者の信用性に合わせて利用を検討するとよいでしょう。

検査業者の例

TETRA INSPECTION

質の高い梱包資材を使ってもらう

安い梱包資材を使っても、商品にダメージが発生してしまったらコスト削減になりません。

商品を国際輸送中にかかる物理的圧力、気温と湿度から守るためには、多少コストはかかっても適切な強度と表面加工がされた段ボールを使用するべきです。

また、湿気対策用の乾燥剤や、温度変化を低減させるための遮熱シートも必要に応じて使うようにしましょう。

ダメージが起きる原因を特定して対策する

梱包不良によるダメージ対策に不必要な時間とコストをかけないためには、ダメージが起きる原因を特定して、対策することが必要です。

ダメージが起きる要因には下記があります。

  • 輸送中の気温と湿度の変化
  • 雨や、海上輸送中にコンテナの穴から塩水が流入したことによる水濡れ
  • 下積みされたことによる圧力
  • 複数回の荷捌きと移動による揺れと衝撃
  • 輸送中の事故
  • 作業員の不注意

輸出者、輸送業者と検証を行い、ダメージ対策を行いましょう。

まとめ

梱包不良による損失は決して小さいものではありません。

国際輸送中の梱包ダメージを防ぐためには、貨物の特徴、想定されるリスクを把握した上で、適切な梱包形態を選ぶことが重要です。

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