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航空輸送の手配方法|出荷から到着までの流れとポイントを分かりやすく解説

国際物流の現場において、航空輸送は「とにかく早く届けたい」「生産や販売を止めたくない」といった場面で欠かせない選択肢です。

一方で、実際に手配を担当する立場になると、運賃の仕組み、書類の準備、通関の流れ、危険品や電池の判定など、判断しなければならないポイントが多く、「本当にこの進め方で合っているのだろうか」と不安を感じる方も少なくありません。

本記事では、航空輸送の基本的な考え方から、出荷準備、手配、通関、到着後の流れまで整理し、実務でつまずきやすいポイントを分かりやすく解説します。

目次

航空輸送が向いている貨物・向かない貨物

航空輸送を検討する際、最初に整理しておくべきなのが「そもそもこの貨物は航空輸送に適しているのか」という視点です。
ここでは、航空輸送が選ばれやすいケースと、慎重な判断が求められるケースを整理します。

航空輸送が選ばれる典型シーン

航空輸送が強みを発揮する最大の理由は、輸送スピードの速さです。
製造ラインの停止を避けるための緊急部材や、販売機会を逃せない高付加価値商品など、時間がそのまま損失につながる貨物では、航空輸送が有力な選択肢となります。

たとえば、海外工場で生産している精密部品が想定より早く不足し、このままでは国内の生産が止まってしまうという状況では、多少運賃が高くなっても航空輸送を選ぶことで全体の損失を抑えられるでしょう。同様に、新製品の発売日が決まっているケースや、展示会・イベントに間に合わせる必要がある貨物も、航空輸送との相性が良いといえます。

また、単価が高く、保管コストや在庫リスクが大きい貨物も航空輸送向きであり、輸送日数を短縮することで在庫期間を圧縮でき、結果として資金効率の改善につながるケースもあるのです。

航空輸送が不利になりやすいケース

一方で、すべての貨物が航空輸送に適しているわけではなく、特に注意が必要なのが、重量やサイズが大きい貨物です。
航空輸送では実重量だけでなく、容積重量を基準に運賃が算出されるため、見た目以上にコストが膨らむことがあります。

また、温度管理が必要な貨物や、リチウム電池を含む製品、化学品などの危険品に該当する可能性がある貨物は、追加書類や特別な手配が必要になる場合があります。
これらは手配自体が難しくなるだけでなく、対応可能な航空会社や便が限られ、納期に影響が出ることもあります。

さらに、緊急性が低く、コスト重視で進めたい貨物については、海上輸送など他の輸送手段を検討した方が合理的なケースも少なくありません。

まず決めるべき前提

航空輸送の手配では、見積取得や実務に入る段階で前提条件をどこまで整理できているかが、その後のスムーズさを大きく左右します。
まずは、物流担当・購買担当として最低限押さえておくべき考え方を整理しましょう。

インコタームズ(どこまでが自社責任か)

航空輸送を考える際、最初に確認すべきなのがインコタームズです。
インコタームズとは、売主と買主の間で「どこまでを誰が手配・負担するのか」を定めた国際的なルールであり、航空輸送の手配範囲を決める土台となります。

たとえば、EXW(工場渡し)の場合、輸出側の工場からの集荷、輸出通関、航空輸送、輸入通関、最終納品まで、ほぼすべてを買主側で手配する必要があります。
一方、CIPやDAPなどでは、輸送の途中までを売主が手配するため、買主側が関与する範囲は限定されます。

ここで重要なのは、「社内でどの条件が前提になっているか」を明確に共有しておくことです。
もし、購買部門はEXWだと思っていたが、物流部門はFOB前提で話を進めていた、といったズレがあると、見積内容や責任範囲が食い違い、調整に余計な時間がかかってしまいます。

インコタームズは単なる契約条件ではなく、物流コストやリスク分担を左右する重要な判断材料です。
航空輸送を検討する際は必ず最初に確認し、自社がどこまで責任を負うのかを明確にしておきましょう。

到着地側の条件(輸入通関・納品先ルール)

次に見落とされがちなのが、到着地側の条件です。
航空輸送は日本側の手配が順調でも、輸入国側の事情によって遅延や追加費用が発生することがあります。

そのなかでも代表的なのが、輸入通関に関する条件です。
輸入者名義、必要な許認可、関税や税金の支払い方法などが事前に整理されていないと、貨物が到着してから通関が進みません。

空港での保管料が発生するケースや、国や品目によっては検査対象となりやすく、想定以上に日数を要することもあります。

さらに、最終的な納品先のルールも重要です。
倉庫や工場によっては、搬入可能な時間帯が厳密に決められていたり、事前予約や特定の梱包形態が求められたりすることがあります。

こうした条件を把握せずに手配を進めると、「空港には着いたが納品できない」という事態になりえます。

航空輸送はスピードが速い分、到着後の段取りが追いつかないと、そのメリットを十分に活かせません。
事前に到着地側の通関条件や納品ルールを整理しておくことで、見積の精度が上がり、実務上のトラブルも大幅に減らせるでしょう。

航空輸送の全体フロー

航空輸送は工程が多く、初めて担当する方にとっては「どこで何が行われているのか分かりにくい」と感じやすい分野です。
ここでは、航空輸送の出荷から到着までの一連の流れを、実務目線で整理します。

情報整理と見積取得から始まる手配の第一歩

航空輸送は、いきなり「飛行機に載せる」工程から始まるわけではなく、まず必要になるのが、貨物情報や条件の整理です。
品名、数量、重量、サイズ、希望出荷日・到着日といった基本情報が揃って初めて、現実的な見積が可能になります。

この段階で情報が曖昧だと、後から条件変更が発生して見積金額が変わったり、手配自体がやり直しになったりするため、多少時間を掛けてでも、最初に情報を固めておくことが重要です。
情報が揃ったら、フォワーダーから見積を取得し、運賃だけでなく付随費用や所要日数を含めて比較検討します。

ブッキングと集荷・空港搬入の流れ

見積条件に合意した後は、航空会社や便を確保するためのブッキングに進み、ここで初めて具体的なフライトスケジュールが確定します。
繁忙期や急ぎ案件の場合、希望通りの便が取れないこともあるため、代替案を含めて検討する姿勢が求められます。

ブッキングが確定すると、貨物の集荷と空港への搬入が行われるのですが、工場や倉庫から直接空港に搬入される場合もあれば、フォワーダーの倉庫を経由するケースもあります。
この工程では、搬入締切時間が厳密に決められているため、遅れが出ると搭載できない可能性がある点には注意が必要です。

輸出通関と航空機への搭載

空港に搬入された貨物は、輸出通関の手続きを経て航空機に搭載されるのですが、インボイスやパッキングリストなどの書類に不備があると通関が止まり、結果としてフライトに間に合わなくなることもあります。

輸出通関が無事に完了すると、貨物は航空機に搭載されて出発します。
ここまで進むと、国内側の主要な工程はほぼ完了したといえるでしょう。
ただし、搭載後であっても天候や空港事情による遅延が発生する可能性はあるため、状況確認は継続して行う必要があります。

到着後の輸入通関と最終納品

貨物が到着地の空港に着くと、次は輸入通関の工程に入ります。
輸入国の規制や貨物内容によっては、書類確認や検査に時間がかかる場合もありますが、この段階で通関条件が整っていないと空港での保管期間が長引き、追加費用が発生することもあります。

輸入通関が完了すれば貨物は最終納品先へ配送され、工場や倉庫への搬入条件を満たして初めて、航空輸送は完了です。

手配前に用意する情報チェックリスト

航空輸送の手配がスムーズに進むかどうかは、事前にどれだけ正確な情報を揃えられているかでほぼ決まります。
ここでは、物流担当・購買担当が特につまずきやすい情報整理のポイントを見ていきましょう。

見積に必須となる貨物情報の整理

まず押さえておきたいのが、見積取得に必要な基本情報です。
航空輸送の見積は、貨物の内容と条件が明確でなければ正確に算出できず、最低限必要となるのは、品名、数量、重量、サイズ、梱包形態です。

また、重量やサイズは「梱包後」の数値が重要です。
製品単体のスペックだけを伝えてしまい、後から梱包サイズが大きくなって見積が変わるケースは少なくなく、この段階で正確な情報を用意できるかどうかが、見積の信頼性を左右します。

容積重量という航空輸送特有の考え方

航空輸送では実際の重量だけでなく、容積重量が運賃算出の基準になることがあります。
容積重量とは、貨物の体積を重量に換算した数値で、サイズが大きく軽い貨物ほど影響を受けやすい仕組みのことです。

たとえば、重量は軽いものの箱が大きい貨物の場合、実重量よりも容積重量の方が大きくなり、その数値が運賃計算に使われます。
この仕組みを理解していないと、想定していたよりも運賃が高いという印象を持ちやすくなるため、梱包方法を工夫するだけでコストが大きく変わることもあります。

危険品・電池関連の事前確認が重要な理由

航空輸送で特に注意が必要なのが、危険品や電池を含む貨物であり、リチウム電池を内蔵または同梱している製品は、その有無だけで手配方法が大きく変わります。

見た目は一般貨物に見えても、内部に電池や化学物質が含まれていることで、追加書類や特別な申告が必要になる場合があります。

このときの確認を怠ると、空港搬入後に搭載不可と判断され、出荷自体が止まってしまうこともあるため、事前に成分情報や仕様を整理し、必要に応じてSDSなどの資料を用意しておくことで、こうしたリスクを大きく減らせます。判断が難しい場合は自己判断で進めず、早い段階で専門業者に確認することが、安全かつ確実な進め方といえるでしょう。

見積の見方(安さだけで決めると判断を誤りやすい)

航空輸送の見積を受け取ると、多くの担当者がまず注目するのが金額でしょう。
しかし、航空輸送の見積は項目が多く、単純な総額比較だけでは実態を正しく判断できないケースが少なくありません。
ここでは、物流担当・購買担当が押さえておくべき見積の読み解き方を整理します。

航空運賃以外に発生しやすい費用項目

航空輸送の見積は、航空運賃だけで構成されているわけではなく、実務ではさまざまな付随費用が積み重なって最終的なコストになります。

代表的なものとして挙げられるのが、国内集荷費、空港搬入費、輸出通関費用、セキュリティ関連費用、到着地側での取扱費用や配送費用などです。
見積書によっては、これらが細かく分かれて記載されている場合もあれば、別途実費として後から請求される場合もあります。

重要なのは、どこまでが見積に含まれているのかを明確に理解することであり、総額が安く見えても後から追加費用が発生すれば、結果的に高くつくこともあります。
ゆえに、見積を比較する際は金額の大小だけでなく、費用の範囲と前提条件を必ず確認する必要があるのです。

所要日数の内訳を確認する重要性

見積には、金額とあわせて所要日数が記載されていることが一般的です

実際のリードタイムには、集荷から空港搬入、通関、搭載待ち、到着後の通関、最終配送といった工程が含まれ、便の頻度が少ない路線や繁忙期の場合は、想定よりも待ち時間が長くなることもあります。

したがって、見積りでは、記載された日数がどの工程を前提にしているのかを確認することが重要なのです。

複数見積を比較する際のチェックポイント

航空輸送では、複数のフォワーダーから見積を取ることも珍しくありませんが、その際に比較の軸を決めておかないと、判断がかえって難しくなります。

たとえば、重量レンジによる単価の違い、燃油サーチャージや繁忙期加算の扱い、貨物保険の提案有無などは、見積ごとに差が出やすいポイントです。
また、トラブル発生時の対応範囲や問い合わせへのレスポンス体制も、金額には表れにくい重要な要素です。

購買担当としてはコストを重視する一方で、物流担当としては確実性やリスク管理も無視できません。
見積を多角的に見ることで単なる安さではなく、「自社にとって納得できる条件かどうか」という視点で判断できるようになります。

見積の内容に少しでも不明点が残る場合は、そのまま進めずに説明を求めることが重要であり、このやり取り自体、その業者がどれだけ実務に寄り添ってくれるかを見極める材料にもなるでしょう。

ブッキングから輸出通関まで(国内側で起きやすいトラブル)

見積内容に合意し、いよいよ航空輸送の手配が本格的に動き出すのが、ブッキングから輸出通関までの工程です。
この段階は一見すると事務的な作業が中心に見えますが、実際には納期遅延や追加コストが発生しやすい注意点が多く含まれています。

ブッキング確定までに注意すべき点

ブッキングとは、航空会社の便に貨物スペースを確保する手続きです。
見積段階では「このような便を想定しています」と説明されていても、正式にブッキングが確定するまではスペースが保証されているわけではありません。

特に繁忙期や緊急案件では、希望していた便が直前で取れなくなることもあり、その場合は別便への振替や経由便への変更が必要になるなど、結果として到着日が変わる可能性も出てきます。

そのために、ブッキング時点では「第一希望だけでなく代替案があるか」「便変更時の影響はどの程度か」といった点を確認しておくことが重要なのです。
単にブッキング完了の連絡を待つのではなく、条件変更の余地があることを前提にスケジュールを組む姿勢が求められるでしょう。

集荷・空港搬入で遅れが出やすい理由

ブッキングが確定すると、次は貨物の集荷と空港への搬入が行われますが、この工程で特に注意したいのが、搬入締切時間です。

航空輸送では、フライトごとに空港へ搬入しなければならない期間が厳密に決められています。
工場や倉庫での梱包完了が遅れたり、集荷車両の手配がうまくいかなかったりすると、その日の便に搭載できなくなる可能性が否めません。

また、実際に搬入してみた結果、申告していた重量やサイズと異なり、再計測や再見積が必要になるケースもあります。
こうしたトラブルは、事前の情報精度を高めることで防げる部分が多く、準備段階の重要性を改めて実感する場面といえるでしょう。

輸出通関で見落とされがちなポイント

空港に搬入された貨物は輸出通関の手続きに進むのですが、ここで中心となるのが、インボイスやパッキングリストの内容確認です。

記載内容に不整合があると、通関が止まり、フライトに間に合わなくなることがあります。
特に品名の表記が曖昧だったり、数量や金額が一致していなかったりする場合では、修正に時間がかかりがちです。

この段階でのミスは、後の工程すべてに影響を及ぼします。
自社での確認に不安がある場合は、書類作成やチェックを含めてサポートしてくれる業者に依頼することで、リスクを大きく下げることができるでしょう。

到着後の流れ(輸入通関から最終納品まで)

航空機が出発すると安心しがちですが、航空輸送は到着地での対応まで含めて初めて完了します。
特に輸入通関以降の工程は、自社で直接コントロールしにくい部分も多く、事前の準備不足が遅延や追加費用につながりやすいポイントです。

輸入通関で止まりやすい典型的な要因

貨物が到着地の空港に到着すると、まず行われるのが輸入通関であり、この工程では貨物の内容や申告内容が、現地の法令や規制に適合しているかが確認されます。

輸入通関でよく問題になるのが、書類内容の不整合です。
インボイスの品名や金額、数量が実際の貨物と合っていない場合や、HSコードの解釈が異なる場合、追加確認や修正が求められます。
また、国や品目によっては、特定の許認可や登録が必要となり、事前に準備できていないと通関が進まないこともあります。

さらに、輸入者側の事情で手続きが止まるケースもあります。
社内承認が下りていない、関税・税金の支払い手配が整っていないといった理由で、貨物が空港に留め置かれることも珍しくありません。

検査や保留が発生した場合の考え方

輸入通関では、書類審査だけでなく、貨物検査が行われる場合があります。
検査対象になるかどうかはランダム要素もありますが、品目や仕向地によっては比較的高い確率で検査が行われることもあり、その分だけ通関完了までの日数が延びます。


重要なのは、検査自体を異常事態と捉え過ぎないことです。
一定の確率で起こり得るものとして理解しておき、あらかじめスケジュールに余裕を持たせておくことで、社内への説明や調整がしやすくなります。

また、検査時に追加書類の提出を求められることもあるため、迅速に対応できる体制も整えておくべきでしょう。

最終納品までのラストワンマイル

輸入通関が完了すると、貨物は最終納品先へ向けて配送されます。
この工程は一見単純に見えますが、実務では細かな調整が必要になることが多い部分であり、納品先の倉庫や工場によっては、搬入可能な時間帯が限定されていたり、事前予約が必須だったりします。

また、パレットサイズや荷姿に関するルールや納品時には破損や数量不足がないかを確認し、問題があれば速やかに記録を残すことが望ましいです。

品質・リスク管理(不安を感じやすい判断ポイント)

航空輸送はスピードに優れる一方で、トラブルが起きた際の影響も大きくなりやすい輸送手段です。

それゆえに、単に届くかどうかだけでなく、想定外の事態にどう備えるかという視点が欠かせません。

遅延リスクを下げるために意識したい実務ポイント

航空輸送における遅延は、天候や空港混雑など、自社ではコントロールできない要因によって発生することがあります。
しかし、実務上の遅延の多くは、事前準備や情報共有によって回避、または影響を最小限に抑えることが可能です。

仮に、出荷情報が確定しないまま手配を進めてしまうと、ブッキング後の条件変更や書類修正が発生し、結果として搭載に間に合わなくなることもあるでしょう。

また、希望納期だけを伝え、代替便や経由便の選択肢を検討していない場合、想定外の遅延に対応できなくなることもあります。
遅延リスクを下げるためには、締切時間を逆算したスケジュール設計と、複数の選択肢を前提とした手配が重要であり、この考え方を持っているかどうかで、トラブル時の対応力に大きな差が生まれるでしょう。

破損・紛失・温度逸脱への備え方

航空輸送では、貨物の積み替えや空港内での取り扱いが発生するため、破損や紛失のリスクを完全にゼロにすることはできません。
ゆえに、起きないようにする対策と、起きた場合の備えをセットで考える必要があります。

まず重要なのが、貨物に適した梱包です。
精密機器や壊れやすい貨物では、外装だけでなく内部の緩衝材や固定方法まで含めた設計が求められます。
また、温度管理が必要な貨物の場合は、対応可能な航空会社や取り扱い条件を事前に確認しておくことが欠かせません。

あわせて検討すべきなのが、貨物保険です。
航空輸送では運送約款上の補償額に限りがあるため、貨物価値に見合った補償が必要かどうかを判断しておくべきです。

トラッキングと社内共有の考え方

航空輸送では、貨物のステータスをどのように把握し、社内で共有するかも重要なポイントです。
状況が見えないと、関係部署からの問い合わせが増え、担当者の負担が大きくなります。

そこで、出発、到着、通関完了、納品予定といった節目ごとに情報を整理し、必要なタイミングで共有することで、不要な確認を減らすことができます。

また、トラッキング情報の提供方法や連絡頻度は、フォワーダーによって差があるため、見積段階や打ち合わせの段階で、どこまでの情報提供が可能なのかを確認しておくことも、リスク管理の一部といえるでしょう。

品質・リスク管理は、目に見えるコスト以上に「安心して任せられるかどうか」を左右する要素です。
自社だけで対応しきれないと感じた場合は、こうした管理面まで含めてサポートできる専門業者に相談することが、結果的に最も合理的な選択になることもあります。

フォワーダーに向いているケース

航空輸送の流れや注意点を一通り理解すると、次に多くの担当者が直面するのが「この案件は自社で手配すべきか、それとも専門業者に任せるべきか」という判断です。

フォワーダー代行が向いているケース

一方で、フォワーダーへの代行相談が特に有効なのは、判断に迷う要素が多い案件です。
初めての仕向地、緊急性が高い出荷、危険品や電池を含む貨物などは、経験や知識の差が結果に直結しやすくなります。

また、見積内容の妥当性を自社だけで判断しきれない場合も、専門業者に相談するメリットは大きいでしょう。
複数の航空会社やルートを比較しながら最適案を提示してもらえることで、社内説明の説得力も高まります。

「どこが分からないのか分からない」という状態も、実務では決して珍しくありません。
そのような場合でも、貨物情報や希望納期といった最低限の情報を伝えるだけで、要件整理から支援してもらえるのがフォワーダー代行の強みです。

まとめ

航空輸送は、スピードという大きなメリットを持つ一方で、手配・書類・通関・リスク管理など、多くの判断を伴う輸送方法です。
本記事で解説してきたように、出荷前の情報整理から見積の読み方、ブッキングや通関、到着後の対応まで、すべてが連動しており、どこか一つが曖昧なまま進むと、遅延や追加費用といった形で影響が表れます。

特に、物流担当や購買部門の立場では、「できるだけコストを抑えたい」「しかし納期は守らなければならない」という相反する要請を同時に受けることが多いでしょう。
その中で重要なのは、すべてを一人で抱え込むことではなく、どの段階で自社判断を行い、どの段階で専門家の力を借りるかを見極めることです。

「ここは自社だけでは不安が残る」と感じた場面で、早めに相談できる体制を持っておくことが、結果的にリスクと工数の削減につながります。

航空輸送を属人的で不安の多い業務のままにしておくか、判断軸を持った再現性のある業務に変えられるかは、事前準備とパートナー選び次第です。
もし、貨物条件の整理や見積比較に少しでも迷いがある場合は、要件整理の段階から相談することで、より安全で納得感のある輸送計画を立てることができるでしょう。

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