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ペットを海外に輸送する際の流れや注意点を分かりやすく解説

ペット

 

今回は、ペットの海外への輸送について解説します。
当記事では、次のような内容に沿ってお伝えします。

 

ペットの海外輸送について

動物の種類や輸送手段などの条件にもよりますが、ペットを海外へ輸送することは可能です。

日本から海外へ旅行に行くとき、海外への引越しが決定したときなどに、ペットも一緒に海外へ連れていきたいと考える飼い主の方は多いと思います。
愛着のあるペットを一緒に海外へ連れて行ければ、きっと現地での滞在がより充実したものになるでしょう。

一方で、ペットを海外へ輸送するには相当な準備が必要である上に、リスクと費用が伴います。
最悪の場合、輸送中にペットが衰弱して死んでしまうこともあり得ます。

この記事ではペットを海外へ輸送する方法、その流れ、注意点をご紹介しますので、
十分な理解の上で総合的に判断されることをおすすめします。

 

ペットの海外への輸送方法

ペットを海外へ輸送する方法としては大きく分けて、①飼い主自らが一緒に海外へ連れて行く方法、②輸送業者にペットの輸送を依頼する方法の2つがあります。
今日の日本におけるペットの海外への輸送手段は、航空輸送(飛行機での輸送)がメインです。
なお、海上輸送(船での輸送)については、近年ペットの持ち込みを禁止する船会社が多くなっているため、輸送手段としての選択はほぼできない状況となっています。

 

飼い主自ら飛行機で運ぶ方法

まず1つ目は、飼い主が海外へ渡航する際にペットを一緒に連れて行く方法です。
費用とペット健康の観点では、輸送業者に依頼する方法よりもこの方法の方が優れています。

この方法の中ではさらに、①飛行機内への同伴、②手荷物として貨物室預けの2通りに分かれます。

飛行機内への同伴

飼い主と一緒に飛行機内へ同伴させる方法です。
飛行機の貨物室よりも客室の方がより普段の生活に近い環境下であることと、飼い主がこまめにペットの様子を確認できることから、
海外へペットを連れて行く場合に最もおすすめしたい方法がこちらです。

ただし、航空会社によってはペットを飛行機内への同伴を認めておらず、手荷物として貨物室に預けるしか選択肢がないこともあります。
機内への同伴の可否については、事前に航空会社へ確認する必要があります。

なお、盲導犬や介助犬などの補助犬については、一般的には搭乗前にカウンターに申し出ることで機内へ同伴することを認められています。

手荷物として貨物室預け

飼い主の手荷物として飛行機内の貨物室に預ける方法です。
飛行機内へ同伴できない場合にはこちらの方法を選択することになります。

航空会社のカウンターでペットを預けてから到着空港で受け取るまでの間、ペットの様子を確認することはできません。
飛行機の貨物室は客室に比べて温度が変化しやすい環境である上、
ペットであっても航空会社は貨物として取り扱いますので、フライト中のペットへの給水や給餌は一切行われないことにも注意が必要です。

さらに、ペットの種類や健康状況によっては、航空会社の判断により手荷物としての預かりを拒否される事があります。
貨物室に預ける場合でも、事前に航空会社へ確認することを忘れないようにしましょう。

業者に依頼する方法

海外へのペットの輸送を業者に依頼する方法です。
ペットのみで輸送したい場合、検疫検査などの煩雑な手続きを業者に任せたい場合などに適しています。
飼い主自らがペットを連れて行く方法に比べると、どうしてもコストはかかってしまいます。

 

輸送の流れ

ペットを海外へ輸送する際の流れを簡単にご紹介します。

相手国入国条件の確認

ペットを海外へ輸送したいと考えたとき、まずは相手国への入国条件を確認します。

国や地域によっては、相手国での輸入手続きの際に必要な書類や審査が必要となったり、
特定の動物についてはその輸入さえ認めていなかったりする事があります。

例えば、犬や猫の場合であれば、多くの国では狂犬病など動物の病気が国内へ侵入することを防ぐために、
輸入時に検疫検査や輸出検疫証明書などの書類提出を義務付けています。

もし相手国に到着してから輸入条件を満たせないことが分かった場合には、かわいそうですがペットは輸入できません。
そのような事態にならないよう、相手国ホームページや在日相手国大使館などで十分に確認しておきましょう。

日本出国条件の確認

続いて、日本の出国条件を確認します。
日本を出国するためには、犬の場合であれば狂犬病のワクチン注射をするなど、ペットの種類によって条件が定められています。
自分のペットであればどのような出国条件が定められているのか、漏れなく確認しておきましょう。

出国時には輸出検疫検査を受けることになりますが、事前に申請が必要となりますので余裕を持ったスケジューリングが大切です。

航空会社の確認と予約

続いて、航空会社への確認と予約を行います。
ペットの種類、大きさ、健康状態などから、航空会社によってペットの輸送の可否が異なります。
自分のペットを飛行機で輸送することが可能かどうか、航空会社に確認しておきましょう。

日本の輸出検疫と手続き

日本を出国する際に、動物検疫所で輸出検疫を受けます。
検疫が終了すると、輸出検疫証明書が交付されます。

輸送準備

輸送条件によっては、輸送中ペットの面倒を見ることができなくなります。
輸送前に適度に飲み水やペットフードを与えたり、水飲み器や給餌器付きのペットゲージを用意するのが良いでしょう。
ペットゲージについて上限サイズや必要強度などが業者に定められていることもありますので、十分に確認しておきましょう。

航空会社のカウンター受付

飛行機内へ同伴させる場合でも、手荷物として貨物室に預ける場合でも、航空会社のカウンター受付に行く必要があります。
ペットの健康状態によっては、航空会社の判断により輸送を断られる事があります。

フライト

フライト中はペットにとっては普段と異なる慣れない環境下に置かれます。
アメリカ行きの場合、フライト時間が10時間以上となることもあります。

相手国の輸入検疫と手続き

無事に相手国に到着しましたら、輸入検疫と手続きを行います。
無事に飼い主とペットの入国手続きを終えると、ペットの国際輸送は完了となります。

 

海外輸送の注意点

ペットを海外へ輸送する際の注意点を2つご紹介します。

ペットの健康へのリスク

航空輸送の際、気圧や温度の変化がありますので、不慣れな環境で過ごさなければならないペットにとって輸送中は大きなストレスとなる場合があります。
残念ながら、輸送中にペットが衰弱して死んでしまうことも発生し得ます。
本当にペットを海外へ輸送するかどうか、ペットの健康状況などを考慮して総合的に判断することが大切となります。

日本への再入国

ペットと一緒に日本に戻ってくる場合、今度は相手国の出国条件と日本の入国条件の両方を満たす必要があります。
日本から出国できても再度日本に入国できるとは限らないことに注意しましょう。
例えば、ペットのサルを日本から輸出することはできますが、再度ペットのサルを日本へ輸入することはできません。
エボラ出血熱などの病気が日本に侵入することを防ぐための措置として、2005年より輸入禁止となりました。

 

まとめ

今回はペットの海外へ輸送についてご紹介しました。
ペットの健康への影響度合いを考えると、飼い主自らがペットを海外へ一緒に連れて行く事が望ましいです。
ただし、ペットのみを輸送したい場合や検疫検査などの事前準備に悩む場合には、輸送業者に依頼するのが良いでしょう。
いずれにしてもペットを海外へ輸送することは、ペットにとっては大きなストレスとなりますから、慎重に検討されることをおすすめします。

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